耳鼻咽喉科の看護師に必要なスキル

耳鼻咽喉科の看護師さんは、専門の教育を経て看護国家資格に合格した方々です。もちろん一般的な知識、医療技術は習っていますが、実際に医療機関では、働く施設や診療科目によって求められるスキルや経験が異なります。耳鼻咽喉科は経験がなくても比較的就職は可能ですが、あると役に立つスキルがいくつかあります。

一つは、医療知識に対する貪欲な向上心です。耳鼻咽喉科が関わる体の器官は生命を維持するために、なくてはならない場所ばかりです。呼吸を担い、食べ物を体の中に入れるために必要な喉や鼻が深く関係します。これらは一般的な医療情報として医療従事者でなくても関心が寄せられる知識です。これを仕事しながら身につけられるという環境は非常に貴重です。しかし、業務量におわれて好奇心がなければ、仕事は身につかず知識も増えません。医療が好きな方は、耳鼻咽喉科の看護婦に向いているといえます。

もう一つは効率を図る工夫ができるかどうか、です。診療科目の中でも患者さんの数が多い耳鼻咽喉科は、限られた時間の中でいかに多くの患者さんを助けてあげられるかがカギとなります。そのため、早く正確に業務をこなせるようにしなくてはいけません。何も難しいことではなく、事前に必要なものを準備する、常に器具の在庫が十分であるかチェックするなど、日常生活にも使える「整理整頓」の意識が必要になります。他の看護婦さんと協力しあい、チームで問題を解決する必要もでてきますので、対人スキルがあった方がいいのはいうまでもありません。周りを見渡し客観的な意識をもつことが重要です。