総合病院や大学病院では、看護師さんに求められる役割は多種多様に存在しています。例えば耳鼻咽喉科でも同様で、配属されるまでどういったことを行うのかわからず、不安に思う看護師さんも多いでしょう。ただ、耳鼻咽喉科で扱う疾患と看護師さんの役割をあらあじめ知っておけば不安になることもありませんし、想像がつきやすくなります。
耳鼻咽喉科では、主に次のような疾患をもった方が来院します。耳の疾患では、中耳炎や耳だれなどの一般的なものから、耳鳴り、めまいなど脳への影響を及ぼす可能性がある疾患があります。他に症状がなく頭がぐるぐると回っているような感覚は、耳の異常も考えられます。鼻の疾患では、鼻づまりや副鼻腔炎などのつまりによる問題、花粉症・アレルギー性鼻炎などの季節や体質の問題、味がしない・匂いがしないなどの感覚器官の問題があります。喉も耳鼻咽喉科の対象器官です。扁桃腺炎などの炎症の問題から喉頭がんも耳鼻咽喉科で受診します。
耳鼻咽喉科における看護師さんの仕事内容は、まずはお医者さんの診療補助です。耳や喉、鼻を診察する際は、器具を必ず使います。喉の奥をみるための舌圧子(ぜつあつし)、中を見る鼻鏡(びきょう)や耳鏡(じきょう)は、どこの耳鼻咽喉科にもある器具です。これらを用意するのが、看護師さんの仕事の一つです。もちろんこれだけではありませんが、こうした道具の名前や機械の名前を覚える事が最初のハードルともいえるでしょう。他にも看護師さんは聴覚検査を行ったり吸引の仕方を患者さんに教えたりと、行うべき仕事は数多く存在しています。